成果を上げている人のブログなどを見ていると、よくこういったことが書いてある。また、「1つの手法を徹底的に研究・練習」、「自分なりの手法に仕上げるのが重要」といったようなことも。
これまでは「手法は何でもいい」について、例えば100ある手法のうち実際に優位性があるのは10くらいだが、その10のうちなら「何でもいい」、と捉えていた。その「既に優位性のある手法」が見つかれば、あとはそれに自分なりの微調整を加えるといった程度に。
しかし、最近別の解釈も考えるようになった。
もしかしたら、はじめの手法は「本当に何でもいい」のではないかと。
そのはじめの手法そのものには何ら優位性はなく、その後の練習によって、そのはじめの手法とは独立したより普遍的な優位性のある手法、もしくはそのはじめの手法が適用できる状況下で優位性を生む手法を身につけてゆくのかもしれない。
例えばPIVOT。先日の検証ではPIVOTそのものに「反発しやすい」という特徴は見られなかったが、実際成果を上げている人でピボットを使っている人も少なからず見てきた。もちろん検証結果は暫定的なものであり、本当に「反発しやすいとはいえない」かどうかはまだまだわからない。もっと緻密に、様々な条件で検証を行う必要があるが(「差がない」ことを示すには「差がある」ことを示すよりずっと大変)、ひとまず話を進めるために仮に、「ランダムに引いた水平線とピボットポイントとでは、反発の確率に差がない」とする。
そう仮定した場合に、ではなぜそれで勝てる人たちがいるのかを考えるに、もしかしたらそういう人たちは、こっそりピボットの計算式をデタラメなものに変えてしまっても、やっぱり勝ててしまうのかもしれない。つまり、ピボットとは独立した、どのような状況でも通用する普遍的なエントリーとイグジット(もしくはそれらを含む総合的な判断)を、チャートの研究と練習の過程で身につけているのかもしれない。
もしくはそこまで普遍的とは言わないまでも、練習を通じて、ピボットに関連する反発確率以外の特徴(ピボット周りやピボット間における勢いや動きなど?)にマッチするような手法を編み出しているのかもしれない。そう考えると、ロンドン時間のサーバーでもNY時間のサーバーでもピボットを使って利益を出している人がいるのが納得できる。一般的に言われているような大雑把な「跳ね返りやすい」とかではなく、それぞれのサーバー時間によるピボットに固有の、微妙な特徴を恐らく膨大な練習を通じて捉えているのはないか。
こう考えると、上記の、「手法は何でもいい」、「1つの手法を徹底的に研究・練習」、「自分なりの手法に仕上げるのが重要」のすべてに合致すると思う。
ま、実際自分は全然勝てていないので、勝てている人の考えを推測したところで実はまったくの的外れなのかもしれないけれど。
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